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特集・クロスインタビュー2 欧米事業×中国事業

特集・クロスインタビュー2 欧米事業×中国事業

WF2020
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国内最大級のフィギュアイベント「Wonder Festival」は、2018年より中国上海でも開催されている。「Wonder Festival 2020上海」では、コロナ禍で日本からスタッフを送ることができない中、あみあみは「阿弥阿弥上海」のスタッフと現地の運営代理会社だけでブースを設営・運営。日中の大網グループの協力体制のもと、遠距離でのイベント出展に成功した。

SNS室 F.Mさん × 中国事業室 M.M.Qさん

普段のお仕事を教えてください!

F.M私はSNS・コンテンツマーケティング室と、商品情報管理課の翻訳チームを兼任しています。SNSは海外向けに英語版のTwitter・Facebookの更新をメインで担当してます。ホビー系のイベントに行って、取材しながらSNSで速報を行ったりもします。翻訳チームでは半年前に“チームリーダー職”になったので、今はメンバーの指導とか翻訳の内容が、あみあみにふさわしくなっているかを監督しています。

M.M.Q私も中国事業室での最初の仕事が、サイトのローカライズ化だったんですけど、今は中国語訳チームを統括しています。そのほかの仕事は、中国展開のほぼ全般(笑)。Weiboの運営とか、中国現地イベントの進行管理。あとは仕入企画課の助っ人として中国メーカーとの交渉を手伝っていたことから、今ではそのメーカーとのコラボ企画も担当してます。

WF2020
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あみあみでは日本語のほか、英語・中国語・韓国語でSNSを運営中。
ECサイトもローカライズ化を行っており、現在3ヶ国語に対応。

最近の海外市場について教えてください!

F.M国内と海外では反応の大きい作品が違うことがあるので、SNSにアップする商品の選定には、時間がかかりますね。最近はアイドル系とか、女性向けの海外人気がじわじわ上がってきた感がある! 日本でも市場規模が大きいし、グッズの量も多いから、取材のときは外さないようにしてます。

M.M.Q中国は日本ユーザーの好みに近づいたというより、かなり同調していますね。日本で流行ったものは、ほぼ同時期に中国でも流行っています。ただ、最近は反対に、中国のゲーム会社が開発した独自のIPが日本市場に影響を与えていたりもして、中国日本両方のユーザーを取り込んでいる感じがします。

F.MSNSでいうと、英語圏のファンはコメント欄で「あなたこれ好きそう」「いいね、買おうかな」みたいにどんどん紹介してくれる。だからこちらもリツイートなどで反応して、交流の場にしてもらっています。これは国内SNSではやっていないことですね。お客さまが上げてくれる開封動画も、そっちではどんどん拾ってます!

リーダーや統括として、どんなふうに仕事をしていますか?

F.M自分でやるんじゃなく、人にやってもらうことをひたすら考えてますね。やっているのはたのしい環境づくり。最初は間違いをすごく恐れていた新人翻訳メンバーも、誰かがまちがえてもチームでカバーして個人を責めることはないので、ミスすること自体を怖がらなくていい環境なんだって思ってくれた。するとどんどんチャレンジしてくれて能力も上がって、おかげで自分は翻訳しなくてよくなりました(笑)。みんなががんばってくれたおかげで、私はSNSの仕事に専念する時間も取れています。

M.M.Q比べるとあまりいい例じゃないかもしれないんですけど……(笑)。私は反対にひたすら先頭を走っていくやり方ですね。そこで後ろについてこれそうな人がいれば、サポートする。たくさん味方は増やすことはできないやり方ですけど、ついてきてくれる人との関係性と戦闘力は強くなると思っています。

F.M私もM.M.Qさんの立場ならビシバシいくと思う。本当に人とか、環境によるから。あと自分の方針は、リモートだとむずかしいんですよ。対面だと和気あいあいしつつも「これやった?」ってようすを見られていたのが、リモートだとできない。だから厳しさも意識した1年でしたね。

お仕事のやりがいはなんですか?

M.M.Q私が交渉した中国メーカーの商品が、売上ランキングのトップに上がるとき。

F.Mおお!

M.M.Q自分が見込んだメーカーの商品がここまで売れた! って実感できるのは、すごくうれしい。最初は商品情報の日本語化のみ手伝っていましたが、その後パッケージや説明書の作成にもかかわれるようになって、今では「日本でも売上を高めたいならもっとここを……」みたいに言えるようになりました。

F.M私は大きなフィギュアのイベントがあると、イベント会場で新商品の速報をどんどんツイートしていくんですけど、本当にスピードが大事。ほかのプレスさんやメーカーさんもどんどん撮影・公開していくから。だから前々から海外でウケそう(もしくは人気が出そう)な商材をピックアップして、当日開場と同時に猛スピードで投稿するんです。そうしたツイートをきっかけにフォロワーが1日で1,000、2,000って増えていくのもうれしいし、結果予約開始したとき「買ったよ!」って連絡もらえたりすると、「よっしゃ! 新規開拓できた!」って思う!

WF2020

あみあみ含む一部流通限定で販売された、
「WOLF-001 ウルフアーマーセット
1/12スケール 完成品アクションフィギュア」
(蝸之殼スタジオ)。

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イベントでは当日発表の新商品を撮影し、
新規顧客の取り込みにつなげている。

印象深いエピソードをおしえてください!

M.M.Q数年前上海のイベントに出展したときなんですけど、日本から送った展示用の巨大なジオラマフィギュアが、届いたときにはバラバラで……。次の日には展示だったので、瞬間接着剤もない中一人で直しました。

F.Mええ!

M.M.QUVレジンと、あと木工接着剤まで使って(笑)。幸い何とか展示できる状態にはなりました。メーカーさんは、後から対応に来てくれることになってたんですけど、上海に届いた時点でもうどうしようもない状態だったので、私がやるしかないと……。

F.Mいや~、すごい。わたしは翻訳の方で、どうしても英訳が分からない技名(ゲームなどの必殺技の名前)を、1年くらい追い続けたことがありました。公式サイトなどで正式な英語が出ないうちは勝手に翻訳できないから、一旦ローマ字で入れて定期的に調べて……。英訳が出たあとも、その英語が100%合ってる確証がない場合は、公開した後でも追って後からなおすこともあります。結構探偵みたい(笑)。私自身普段から海外のYouTubeとか掲示板に入って見てるオタクだから、まちがってると我慢できないんですよね。

今後やりたいことを教えてください!

F.Mアニメ業界とか玩具業界って、大変なお仕事だと見られがちだと思うんですけど、私はアニメが大好きだから、とにかくこの業界にお金を回すことで貢献したい。そのためには、「海外の人たちみんなアニメオタクにすればいい!」って思ってる(笑)! そういう手伝いができる会社に行きたくて、あみあみに来たんです。だから「あみあみのこと知らなかったけどいいサイトだね」とか「初めて通販してみたよ」って連絡が来るのがすごくうれしい。日本のアニメもホビーも本当に質がいいから、まだそれを知らない人たちに買ってもらえるように、どんどん宣伝していきたい!

M.M.Qホビー市場をどこかひとつに独占させないことに、努力をしたいです。たとえば日本のメーカーと中国メーカーがもっと競い合えるようになるとか。これは互いのためになると思うんですよね。競い合うことで初めて生まれることもありますし。世界中でいい製品を作るために互いを意識しあえるよう、そこにがんばっていきたい。

F.Mオタクだからこそ、この翻訳にどうしても手が抜けなくてがんばっちゃったとか、取材の手を抜かずに歩き回って死ぬほど疲れたとか、大変だったけど楽しかった経験ってめちゃくちゃあって。それはやっぱり、趣味だからこそ仕事に120%出せたっていうのがある。本気で踏み込める何かがあれば絶対強いし、絶対活かせる会社です!

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